TOEIC学習の手順

公式問題集を使い自分の実力と現状分析をする。

TOEIC学習の基本は現場の力をまず正確に把握することです。TOEIC学習を始める前にパート1のリスニングセクションからリーディングセクションの最後の部分であるパート7るまで、実際の試験と同じようにリスニング45分、リーディング1時間15分の合計2時間で200問を解いてみます。

この時に使用してみると良いのは、 TOEIC公式問題集です。色々な問題集がありますが、これに勝るものはないといっても過言ではありません。英検の場合は過去問があるので、真っ先にそれに取り組むようにお薦めするのですが、
TOEICは過去問が存在しないので、過去問に1番近いものであるTOEIC公式問題集をやることになります。

200問解き切った後は、各パートごとにそれぞれいくつ正解できているか把握します。

例えば・・・

 TOEICリスニング  問題内容 正答数 
 パート1  写真描写問題 8/10
 パート2  応答問題  21/30
 パート3  会話問題  18/30
 パート4  説明文問題  18/30
     
 TOEICリーディング試験    
 パート5  短文穴埋め問題 24 /40
 パート6  長文穴埋め問題 8 /12
 パート7  読解問題 40/48

ここまでが終了したら・・・

TOEIC公式問題集の中にある素点レンジ、換算点レンジを元におおよその点数を出します。各パートの点数が出せたら、そこから何が弱いのか?をじっくり考えてみます。

まずリスニングですが、上の表のような結果が出た場合は、TOEICリスニングのスコアはまあまあですが、おそらく普段あまり英文を聞いていないか、リスニングを苦手としている(本人の思い込みも含めて)のでしょう。(リーディングセクションで割合シッカリ読めて正答出来ているので、読む力はある程度ある為、英文を見ると結構内容は解るというパターンでしょう。)

リスニングのPart1はどのような所が聞き取れていないのか?Part2はどのような所がダメなのか?(例えば、最初の疑問詞を聞き逃す事が多い、時制を間違えている事が多い)・・・・などとPart3,
Part4まで全て細かく分析します。

次にTOEICリーディングですが、最初のパート5は一般的に文法のセクションとされていますが、文法問題だけではなくて語彙に関する問題が出題されているので(最近のデータでは、凡そ50パーセント程と割合が高い!)自分ができなかった問題はどの部分なのか詳細に判断していきます。つまり・・・

・語彙の問題が出来なかったのか?
・文法についての問題が出来ができなかったのか?

そして、文法が出来なかったのであれば、それはどこなのか?というポイントも把握していきます。格の問題、関係代名詞、分詞、仮定法、比較級、最上級、品詞の識別など細かく把握していきます。

この表の方の場合パート7の部分は割合出来ていますが、もし点数が思うように伸びなかった方は、なぜ点数が取れなかったのかまで詳細に考えきましょう。生徒さんをいろいろ見てきていて思うのですが、同じパート7ができないという方でも、以下のようにいろいろな例があります。

・文章構造を、しっかり把握することができていない為に、読むことができない 。
・ある程度読むことができるが、問題を解く段階になると間違える。

このように、出来ない部分を詳細に考えていきます。詳細に考えることで、問題の解決がし易くなります。

このように弱点把握が出来たら、次はその弱点を以下のように潰すことでTOEICの得点は伸びて行くでしょう。


弱点に応じた対策をしていく。

公式問題集をやることで、浮かび上がってきた問題点を解決するための学習をしていきます。

例えばTOEICパート5のセクションで正答数が少なくて、それが語彙の少なさでは無くて、文法が問題である場合、英文法を学習していくことになりますが、英文法で点数を取れない方は以下の2つのどちらなのかを、まず考えた方が良いでしょう。というのも、2つの状況のどちらなのかによって、進むべき方向性に違いがでるからです。

A:英単語を調べても、一文を読み意味が理解出来なかったり、フィーリングで読んでいる気がする。

B:解らない英文があっても辞書を引けばある程度読めるが、文法の項目によっては理解出来ない箇所がある。

もしAに該当していて、英文をきちんと読めない方の場合は、仮定法やら比較級だどか、各項目別の弱点を潰す対策をする前に、英文を正しく読めるようになる為に、文章の構造を形成するのに必要な品詞の理解や、不定詞動名詞、時制などという部分を先に学習した方が良いでしょう。そして、この時も、理解するべきところ、暗記すべきところをシッカリ区別しながら進めて行くことが必要です。Aに該当していも、

Bに該当する方は、仮定法が弱ければ、仮定法の項目に関して集中して学習してみるなど、分野別の英文法学習をすることを始めることになります。

また、文章構造を正確に把握することができない方の場合で、英文法の体系的な理解に問題が無い方は、 一文一文を正確に訳す訓練をしていく必要があります。英語構文のトレーニングと言っても良いでしょう。英語構文がある程度正確に読めるようになったら、公式問題集の中に出てきた英文を構造に気を付けながら読む練習をしていきます。この段階ではあまり速さを求める必要はありません。とにかく正確に文章の構造に気を配る事のみ考えます。

英文法の体系的な理解に問題点がある方は、一刻も早くこの機会に取り組むべきでしょう。というのも、英文法の理解はTOEICの英文法問題だけではなくて、リーディングリスニングを含めたすべての文に関連してくるためです。 


再度公式問題集を使い、学習の方向性が間違ってないかチェックする。

 弱点を補うような学習をした後は、再度TOEIC公式問題集に戻り、問題を解きながら自分の弱点対策がきちんと進んでいるかを確認します。この時に問題がある場合は、もう一度分析をし、状況に応じた対策をしていく必要があります。

学習の方向性に問題がない場合は、公式問題集の1から5までを、時間制限を守りながら解いていきます。この時に時間制限する理由ですが、実際の試験時間に合わせてやることで、時間感覚が身につくことと、時間制限をかけながら集中した状態でやることで、知らない英語表現、英単語、文法表現までもが、だらだらやった場合と比較してかなり吸収できるというメリットがあるからです。

この作業は、語彙力の養成という意味合いも含みます。TOEICに関連する英単語を単語集を使って覚えることも悪くは無いですが、生徒さんとのレッスンの経験から言うと、英単語集を使って学習した方が効率が上がるという方を見たことがありません。問題を解きながら少しずつ覚えていく方が、最終的には覚えているという場合が多いようです。ただ、最終的には自分で実際にトライしてみてより効率が良い方法を試してみるのがベターです。

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