toeic テクニック 本

TOEICの生徒さんの中に、最近ある種の洗脳から解放された方がいます。その洗脳内容というのは「テクニック本を学習することによって、スコアが大幅に上がる」というものです。

これまで何度も私はこの生徒さんに「TOEICテクニック本で点数が大幅に変わるのであれば、私の教室の経営が成り立たなくなるはずですし(笑)、試験そのものの信用がなくなって、別の試験に変わっていると思いませんか?」とお伝えしていたのですが、陰でTOEICテクニック本を山のように買っていたのだそうです。(笑)

ところが最近「全うに、全うな方法で、全うな内容を学習すると、 TOEICスコアが大幅に上がる」という至極当たり前の事に気付き、 TOEICスコアも大幅に上がり、洗脳から解放された・・・・ という状況です。

TOEICテクニック本が悪いという訳ではなくて、これらの本を使うためには、英語力そのものが必要です。ということです。

例えば「こうこう然々の問題の時は、本文の〇〇の位置に答えがあります。」などと、テクニック本には書かれていますが、普通に英文を読む力があると、極論を言えば、このテクニックはなくても答えを探せるわけです。逆を言うと、それらのテクニックを知っていても、答えになる部分の英文が理解できなければ、そのテクニックを活かすことすらできないわけです。

英語力をきちんとつけた上で、TOEICテクニック本を読むと、時間短縮に繋がったり、自分の気づかない事を知ることができるわけです、その逆は成り立たないわけです。

toeic テクニック 本 活用のタイミング。

TOEIC学習をしている人たちの中には、一刻も早く点数アップをしたいからと、 TOEICスコアアップのための書籍をたくさん購入している方もいるかと思います。

そんな方達に多いのは、TOEICのスコアアップに直接結びつくような、テクニック本では無いでしょうか?

私はテクニック本は、有効であると思うのですが、使うタイミングというのは非常に重要になると思っています。

さて、そのタイミングですが、それは・・・ 『基礎力がある程度身に付いた時』なのです。その段階というのは、〝TOEICの中の英語の文章がある程度スラスラ読めるようになり、自分でTOEIC公式問題集をうまく使いこなせるようになった段階〟であると思います。

なぜ、このタイミングか?というと、文章がある程度スラスラ読めないと、テクニックを使おうにも、うまく使えないからです。

例えば「〇〇のタイプの問題では、本文の割合最初の方に、答えがあります」などと書かれているとします。

そういった時に、本文の最初の方をみて、そこに書かれている英文の意味をつかめないと、このテクニックをうまく活用できないことになります。極端なことを言えば、せっかく答えが書かれている箇所は分かるのに、正解を導けない・・・という状態になってしまうのです。

これは実に痛ましい限りです。

toeic テクニック の意味とは?

TOEICのスコアアップを目指すために、テクニックがたくさん詰まったようなTOEIC問題集を使っている方もおられると思うのですが、ああいった本が有効なのは、英語の基礎力がある程度固まった状態の時では無いかと思います。

TOEICテクニック本の意義というのは、答えがありそうな部分を早く探したり、選択肢を選ぶ時に迷った場合に正しく消去できる可能性があったりなどと言う部分であると思います。

つまり、解答時間を短縮し正答率を上げることにつながるのですが、根本的な英語力がないとこれらのテクニックと言うのは生きてこないことになります。

ですから、英語力がない方がまず、基本的な英語能力を徹底的に上げる事を優先するべきなのです。ここでテクニックに走っても長い目で見ると時間を大きくロスしていることになってしまうのです。

ある程度スラスラ英語の文章が読めるようになった段階で、テクニック本を使い『〇〇タイプの問題では、答えは最初の方にある』という技術を習得すると、実際のTOEIC試験の時に、問題を眺めた時に、余計な部分を探さなくて済むので、時間短縮につながります。また、選択肢を選ぶ段階で迷った時に、選択肢の排除の仕方について学んでいると、正答率は上がります。

何も英語力がない状態で、これらのテクニックを覚えても、ほとんど機能しないように思います。